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2004.02.10

バカの再生産

昨晩,ワールドビジネスサテライトで「育て!スーパー小学生」というという特集をやっておりました。いま世界ではエリート小学生の育成が流行となっており,日本では東京理科大の大学ベンチャーが,小学生に起業家としての英才教育を施して云々という内容でした。

安易なプラグマティズムってどうよ,という個人的な感想があったりなかったりするのですが,それはさておき,番組中で一つ印象深いデータがありました。

それは世界各国の数学力をランキングしたもので,日本は1981年に1位となりましたがその後着々と(?)順位を落とし,1999年には5位となったというものでした。

ちょっと気になったので元の資料を探してみたら,文部科学省にこのような資料がありました。確かに日本のランキング推移をみると,
 ・1964年 2位(調査対象:中学2年)
 ・1981年 1位(調査対象:中学1年)
 ・1995年 3位(調査対象:中学2年)
 ・1999年 5位(調査対象:中学2年)
となっています。

各年において,順位の算出方法や母集団が異なっているためこれが統計的に正しいものか,専門家ではない私にはよくわかりません。しかしながら,少なくとも1981年以降の日本が相対的な順位を落としている事は間違いないようです。

極端な言い方をすれば,1981年以降の日本の子供達(私もこの中に含まれるのですが)はバカになっているのです。ちょっとその理由について考えてみたいと思います。

とはいえ,あまり複雑な事はよく分からないので単純化して考えてみます。子供がバカになる原因として考えられるのは
 1. 学校の先生がバカになった
 2. 親を含む社会の大人達がバカになった
 3. 1と2の合わせ技で一本
くらいだと思います。上記のいずれにせよ,何らかの原因があって学校の先生や周りの大人達をバカにしてしまったはずです。これを検証するにあたり,まず,1980年~1999年という時代について考えてみましょう。

※以下多分に推測が入っているため専門家のツッコミ希望
■バカの生産@学校
1980年に新学習指導要領に「ゆとり教育」が謳われました。その源泉は,1971年の「現代化カリキュラム」による学習内容の高度化を原因として「落ちこぼれ」が全国的に発生したからではないかと思います。その反動として,能力重視から人間性重視へと方針を変更しました。

私が思うにコレがまずかったのではないかと。

国語や理科のテストでは点数がついて,点数により順位が決まります。そもそもテストとは能力を数値化しようとするものであり,その数値により優劣がつくのは当たり前です。しかしながら,人間性にはどうやって点数をつけるのでしょうか。

「数値化できないものを数値化してやるぜ」という意気込みは買いますが,定性的に測定すべきものを定量測定してどうするよ。

当然そのひずみはあちこちに出ることになり,負荷が高まってまともな仕事ができないバカな先生が大量生産されたのではないでしょうか。

■バカの生産@社会
この期間での一番大きな社会的イベントは,やはり1980年代後半から1990年代初頭にかけてのバブル景気でしょう。

バブルの頃はなんというかもう,世の中バカばっかという感じだったのではないでしょうか。またバブル以降の不況で,夢も希望もない(夢や希望を子供達に語れない)バカな大人が増えたかと思います。(論理的根拠がないのでアレなんですが)


私が思うに,やはり子供達の周り全ての大人がバカになってるんじゃないでしょうか。さらに恐ろしい事に,バカな大人は確実にバカな子供を再生産する訳で,子供を英才教育している暇があったらそのあたりなんとかしないと本気でまずいんでないかい?などと思うのですよ。

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